世界にひとつだけ!伝統工芸・ものづくり体験〜熊谷染〜

  • 更新日:2021/05/13
  • 公開日:2021/05/18
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全国各地で受け継がれている日本の伝統工芸。
繊細で美しい工芸品の数々は、国内外の人々を魅了し続けています。職人さんの丁寧な指導のもと、自分だけのオリジナル作品を気軽に作ることができます。完成した作品は、大切な人への贈り物にも打ってつけ。世界に誇る日本のものづくりの技術を直に体験してみませんか。
埼玉県知事から伝統的手工芸品に指定されている、熊谷市の伝統工芸『熊谷染』を体験してきました。

創意工夫が重ねられ洗練された熊谷染は、型紙を使い(または手描きで)美しい模様を染め出す模様染の一種で、美しい色を使って、自由模様を染め出す友禅染と同じ仲間です。
熊谷の染色の歴史は古く、藍染めが盛んだった中世までさかのぼるといわれています。安政年間(1854~60年)のころには細かな紋様が特徴の江戸小紋」の技法が、大正期には「友禅染」の技法が採り入れるなど、創意工夫が重ねられ洗練されたものが熊谷染です。

熊谷染のなかで「江戸小紋」と「手描き友禅」は、埼玉県知事から伝統的手工芸品に指定されています。

展示されている「回転台」は現在は7メートルの長さですが、工場で使用されていた当時は特注品で、約18メートルの長さがあったとのこと。
通常は7mの長さを片面ずつ行う染めの工程を、大久保染工ではこの「回転台」を使用することで1度に10枚の記事に柄を染めることができます。着物の全盛期の大変貴重な近代産業遺産と言えます。

■染めたい商品はハンカチとストールからお好きな商品を選べる!
ハンカチ又はストールの2種類から好きなものを選んで染色できます♪(商品によって価格は異なります)
自分だけのオリジナルグッズを作りましょう。当日お持ち帰りOK!

■染色方法は2種類!小紋か友禅から選べる!
熊谷染の染色方法は型を使用する「小紋」と筆で手書きの「友禅」があります。どちらかお好きな方法で体験が可能です。
【友禅】ハンカチ
【小紋】ハンカチ、ストール
※藍染をご希望の方は事前にご連絡ください。

■初心者でもかんたん!子どもから大人まで夢中になれる!
染め方の手順は、伝統工芸士から丁寧に説明します。
初心者でもお気軽に体験してください
◎お子さま(小学校4年生以上)の参加も大歓迎!

(1)見本の中から、お好みの模様を選びます。

(2)見本の色合いを参考にしながら、薄い色から1色づつ筆で色を入れていきます。筆の先を使って丁寧に色をのせていきます。

(3)お好みで名前やイニシャルなどを入れて作業終了!

(4)乾燥させてアイロン掛けをして完成です!色が落ち着き綺麗に発色します。

(5)商品は当日お持ち帰りできます。

(1)ハンカチに小紋の型をのせて、ヘラで糊を薄くのせます。糊をのせた部分には藍色が入らず白く模様が残ります。

糊を薄くのせる作業はムラになってしまって難しかったです。先生がきれいに手直ししてくださいました。

(2)糊で名前やイニシャルなどを書きます。糊の作業終了!続いて藍染めの作業に進みます。

(3)おがくずをのりの部分につける。

(4)いよいよ染め!!藍染の染料に生地をつける時間はわずか30秒!

(5)水でよくすすぐ。

(6)よく絞って、アイロンをかけ乾燥させて出来上がり。

J子
これは何の動物の模様ですか?
伝統工芸士 大久保さん
去年の干支「ねずみ」から今年の干支「うし」と、疫病退散で伝わる「予言の鳥」と「ハクタク」です。ハンカチの中央には「疫疫退散」の文字ががデザインされていますよ。

(7)染め上がったものは当日お渡しします。お持ち帰りいただいたあと、何度か手洗いをして陰干ししてからご使用ください。

■料金:ハンカチ1,000円、ストール2,000〜3,000円
■体験時間:1時間くらい
■体験可能日:熊谷市報、ホームページに掲載しています。ご確認ください。
■お問い合わせ可能時間:10:00〜15:00
■事前にご予約ください。
■公式サイト 熊谷染継承の会

【今だけの体験講座】
■熊谷染日傘(藍染)体験講座「この夏あなただけの日傘はいかがですか」
日時:2021年5月30日(日)、6月17日(木)10時~15時
費用:1万円(材料費込み)
申込み:郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、FAXで下記へ
TEL/FAX:048-523-8324

■住所 熊谷市原島315 熊谷市スポーツ・文化村「くまぴあ」
■電話番号 048-523-8324
■交通:JR・秩父鉄道「熊谷駅」正面口より
   朝日バス「妻沼行き(バイパス経由)」乗車
   「テレビ熊谷前」下車徒歩9分

〜まとめ〜
日本のものづくりの繊細な技法を体験し、日本の伝統文化の素晴らしさをあらためて感じることができました。
みなさんもぜひ、伝統工芸やものづくりを体験してみませんか?(取材:J子)

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